【三菱 ランサーエボリューションIX 詳報】新グレードGTの走りは?

自動車 ニューモデル 新型車
【三菱 ランサーエボリューションIX 詳報】新グレードGTの走りは?
【三菱 ランサーエボリューションIX 詳報】新グレードGTの走りは? 全 4 枚 拡大写真

三菱『ランサーエボリューションIX』には、新たなグレードとしてGTが追加されている。GTは競技ベース車のRSと同じ、マグネシウム合金のターボや機械式のリヤLSDを採用しながら、エアコンやパワーウィンドウなどの快適装備を追加したグレードだ。

GTについて三菱自動車商品企画本部 藤井啓史さんは「GTはランエボの走りをより幅広い人に体験していただくために設定したグレードです。ランエボの高い走行性能に魅力を感じているものの街乗りがメインの人や、GSRだとちょっと高価だと思っている人に訴求できるグレードです」

「価格も抑えておりますので、『RX-8』や『インテグラタイプR』などの2輪駆動のスポーティカーから、初めてランエボのようなハイパワー4WDに乗り換える方にも、ちょうどよいグレードだと思います。販売面でもランエボVIIIの2〜3割程度がGTになるのではないかと予想しています」と語る。

確かに価格はGSRと比較して税抜きで24万円も安く、さらにGSRではオプション設定(13万6500円)となるマグネシウム合金ターボも標準装備される。そしてレスオプションで、ビルシュタイン製ダンパーから国産ダンパーを選択すれば、さらに12万6000円も安くできる。最終的にもっとも安い仕様だと、税込みで319万2000円となる。

走行性能の面ではミッションが5速になり、アクティブAYCが装着されないが、走りは意外に好印象。コーナーへのアプローチや、立ち上がりのトラクションのかかり具合は、AYCがないのでつらい場面もあるが、車両重量が20kg軽いのでフットワークは軽快で、とくにフロントの動きは機敏な印象を受けた。

ミッションも5速となるが1〜4速まではクロスレシオとなり、5速だけが高速巡航用のギア比を採用しているので、今回のようなショートコースのサーキットでは不利な面もなかった。5速は高速走行に振っているので、高速道路でエンジンが回りすぎて燃費や騒音を悪化させることもなさそうだ。

新グレードのGTは価格だけではなく、走りの面でもうまく考えられたグレード。初めてランエボを購入する入門者には最適なモデルだろう。(つづく)

《岡島裕二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  2. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  3. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  4. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  5. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る