【トヨタF1】トゥルーリの「あのジェスチャー」

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
【トヨタF1】トゥルーリの「あのジェスチャー」
【トヨタF1】トゥルーリの「あのジェスチャー」 全 4 枚 拡大写真

20日、F1マレーシアGPで見事2位を獲得したばかりか、トヨタに初の表彰台をもたらしたヤルノ・トゥルーリ。マシーンを降りるとき、彼は大きく十字を切った。そしてトロフィを受け取り、再び天を見上げた。

その背景には、ある事件があった。事故が起きたのは決勝2日前の18日午後、イタリア中部トスカーナの海岸でのことだ。山火事の消火作業にあたっていた飛行機が墜落した。地上に怪我人はなかったが、操縦士が2名とも死亡した。機械系統の異常を察知、海へ不時着を試みたものの失敗したと見られている。

実はその操縦士のひとりがトゥルーリと同郷の親友だった。トゥルーリ夫人も同様に操縦士と親しく、家族ぐるみの付き合いをしていたという。

そのためトゥルーリは予選2位が決定した直後、自らの好成績を亡き操縦士に捧げることを言明した。さらに決勝後のインタビューでも、「相対する感情がある」として、レース結果とトヨタチームに喜びながらも親友の死を改めて悼んだ。

イタリアでは、アミーチ=友人を家族同様大切にする国民性にフェラーリ不調が加わって、このエピソードがより大きく報道された。その結果F1ファンだけでなく、多くの人の涙を誘う一戦となった。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る