無資格でクレーンを扱って事故に

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クレーン付きトラックがアームを下げ忘れたまま走行し、電線にアームが接触した弾みで電柱が倒れ、この直撃を受けた女性が死亡した事故について岡山労働基準監督署は23日、トラックを運転していた男を岡山地検に書類送検した。

容疑は労働安全衛生法違反。男はクレーンを扱う資格を有していなかった。男はすでに業務上過失致死容疑でも逮捕・送検されている。

問題の事故は2004年11月30日に発生している。同日の午前10時45分ごろ、岡山市大供3丁目付近の市道で、作業用の小型クレーンを装備した普通トラックがアームを下げ忘れたまま走行し、道路と並行して設置されたNTT西日本の電話線を引っ掛けた。

トラックを運転していた28歳の男はこれに気がつかず前進を続けた結果、電話線を固定する電柱(長さ約6m)1本が根元から折れ、路上に引き倒された。

折れた電柱は買い物に行くために手押し車を押しながら歩いていた76歳の女性を背後から直撃。女性は意識不明の重体となっていたが、意識が戻らないまま今年2月に死亡している。

警察ではトラックを運転していた男を業務上過失傷害容疑で逮捕し、女性が死亡した後は容疑を同致死に切り替えていたが、この男はクレーンを扱う資格を有していないことが後の調べで判明した。

労働基準監督署はこの点を重視。無資格でクレーンを扱ったことが重大事故発生につながった可能性もあるとして、労働安全衛生法違反容疑での書類送検を決めた。

《石田真一》

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