秋田県警は27日、神奈川県横浜市内から秋田県北秋田市内まで約700kmもタクシーに無賃乗車したとして、32歳の男を詐欺容疑で逮捕した。
秋田県警・鷹巣署によると、神奈川県内から秋田県北秋田市内までタクシーに無賃乗車したとして、詐欺容疑で逮捕されたのは32歳の男。
この男は27日の午前0時ごろ、横浜市鶴見区鶴見中央1丁目付近のJR鶴見駅近くで、56歳の個人タクシー運転手に「親が危篤だ、秋田県まで行ってほしい」と声を掛けた。
男の言動や表情が真剣だったことから、運転手はこれを了承。高速道路を使いながら約700kmを走り、同日の午前11時30分ごろに男が指定した北秋田市内に入った。
しかし、北秋田市内に着いてからも男が最終的な目的地を指定しないことを不審に思い、警察に連絡。指示に従って同署に向かい、接遇した署員が職務質問したところ無賃乗車を認めたため、詐欺容疑で逮捕した。
逮捕された男の本籍は福岡県ということが後の調べで判明しているが、警察の取り調べに対しては「母は秋田県内に住んでいる」と供述しているという。
被害総額は運賃と高速代金を合わせて約22万円。これに対して男の所持金は逮捕当時、わずか7円だった。