バスから落ちた女児、転落直後に即死か

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今月26日、静岡県焼津市内の東名高速道路下り線で、大型観光バスの窓から12歳の女児が転落して死亡した事故について、静岡県警は28日、この女児の司法解剖を実施した。

この結果、致命傷となったのはバスから転落したことによるケガの可能性が高いことが判明している。

事故が起きたのは26日の午前1時50分ごろ。焼津市坂本付近の東名高速下り線を走行していた大型トラックの運転手から「焼津インターチェンジの手前あたりで、前方を走っていた観光バスから人が路上に落ちた」との110番通報が寄せられた。

警察が現場に急行したところ、路上には複数台のクルマにはねられたとみられる女児が片側3車線中の中央車線(第2車線)に倒れており、すでに死亡していた。

女児の司法解剖は28日に浜松医科大学で行われたが、直接の死因はクルマにはねられたことではなく、バスから転落した際に全身を強打したことで発生した多発性損傷である可能性が高くなった。

転落の衝撃によって女児は胸部や腰骨を骨折するとともに、肝臓を破裂させるなど内臓を大きく損傷した。死亡推定時刻は26日午前1時50分ごろで、この時点で発見されて医師の治療が施されたとしても「蘇生は困難だった」と分析されている。

また、女児の頭や足などには転落後クルマにはねられたとみられる複数箇所の傷があったが、このうち一部には生体反応が発見できず、これらの点から女児は転落後ほぼ即死したものとみられている。

ただし、警察では「クルマにひかれたことも死因につながっている」という見方も崩しておらず、事故が起きた時間帯に現場を通行した可能性のあるクルマについても割り出しを進めている。

これまでに数台を割り出しており、31日から運転者に対しての事情聴取を始めるという。

《石田真一》

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