GM(ゼネラルモーターズ)は、ワゴナー会長兼最高経営責任者(CEO)が北米事業を直轄すると発表した。販売低迷が続いている北米事業の再建にトップ自らが乗り出す方針で、失敗すれば退陣に追い込まれるのは必至だ。
GMの北米事業は、日本メーカーや韓国メーカーに押されてシェアが大幅に後退しており、多額のインセンティブをつぎ込んで収益も悪化している。これが原因で、GMの1−3月期連結決算は赤字に転落する見込み。北米事業の再建はGMにとって死活問題だ。
このため、北米部門会長だったラッツ・グループ副会長、北米部門社長のカウガー・グループ副社長を北米部門担当から外し、ワゴナーCEO自らが指揮をとる。