『SLK』350に搭載される新開発のV6エンジンは4バルブのDOHCで、パワー&トルクも大幅な向上が図られていて、スポーツカーにふさわしいものになった。滑らかな吹き上がりに従って力強くパワーが盛り上がっていくフィールに好感が持てたほか、高回転域まで回したときのフィーリングも上々。相当に高い実力を持つエンジンである。
組み合わされる電子制御7速ATの“7Gトロニック”は、スムーズなギアのつながりによって気持ちよい加速フィールを味わわせてくれる。
SLK55AMGに搭載されるV8の5リッターエンジンは従来からの3バルブSOHCだが、大排気量を生かして圧倒的なパワー&トルクを発生する。文字通り豪快な加速フィールが味わえるクルマだ。
雨のサーキットでは豪快な加速を存分に味わうわけにはいかなかったが、コーナーではESPの制御が入ってクルマの安定性を確保してくれるので、極めてパワフルなクルマながら安心感のある走りが可能だった。
■5つ星評価
パッケージング:★★☆☆☆
インテリア/居住性:★★★☆☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★☆☆☆☆
松下 宏| 自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。