【VWゴルフ GTX詳報】DSGがもらたす異次元の変速感覚

自動車 ニューモデル 新型車
【VWゴルフ GTX詳報】DSGがもらたす異次元の変速感覚
【VWゴルフ GTX詳報】DSGがもらたす異次元の変速感覚 全 4 枚 拡大写真

VW『ゴルフ』に追加された最上級グレードのGTXには、新世代のトランスミッションDSGが搭載されている。DSGはマニュアルギアボックスをベースにクラッチ操作やシフトを自動制御するユニット。奇数ギア側と偶数ギア側の2組のトランスミッションユニットを持つことで、100分の3〜4秒という短い時間での変速が可能となっている。

燃費に関しても、同じエンジンの6速MTよりもよいというデータもある秀逸なシステムだ。

DSGのメリットは走りにダイレクト感が生まれることだ。通常のオートマチックと同等の操作感覚を持ちながらも、シフトチェンジは瞬時に行なわれ、トルクの落ち込みがないうちに次のギヤで加速を始めている。もちろんシフトダウンもスムーズで減速に合わせて、うまい具合にギヤを落としてくれる。Dレンジの下にあるSレンジに入れれば、スポーツモードとなり、高回転まで引っ張ってからシフトするようになる。

アルファロメオのセレスピードのようにひとつのマニュアルギアボックスを自動制御するミッションよりも、はるかに素早くスムーズにギアチェンジを行なってくれる。

マニュアルモードでは、さらに顕著にそれが現れ、ブレーキングをしながらリズミカルにシフトダウンすれば、「フォン、フォン」と、巧みに空ぶかしを行ない、変速ショックなくスポーティなシフトダウンが行なえる。ただし、同じシステムを搭載する、ゴルフGTIやアウディ『A3スポーツバック』のようなパドルシフトがないのが惜しいところだ。

通常使ううえでの違和感もほとんどなく、発進時のクリープ現象がわずかに弱いのと、それが災いして坂道発進の際に、MT車のようにクルマが後ずさりしてしまうことぐらい。でも、これらの動きにはすぐに慣れることができるだろう。

GTXというとラグジュアリーなイメージが強いが、今度のGTXは積極的にギアをチョイスして走りたくなってしまうぐらい、スポーティにまとめられている。(つづく)

《岡島裕二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  4. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  5. 夏の風物詩「鈴鹿8耐2025」、2人体制のホンダが4連覇、6年ぶり参戦のヤマハは2位健闘
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る