12日未明、群馬県館林市内のスーパーマーケット敷地内に設置されていた銀行のATM（現金自動預払機）が重機を使用した数人組の男に襲撃される事件が起きた。
現場に駆けつけた警察官の姿を見て、男たちはATMを放置して逃走したが、この際にこれを抑止しようとしたパトカー1台を小破させている。警察では窃盗未遂事件として捜査を開始している。
群馬県警・館林署によると、事件が起きたのは12日の午前2時40分ごろ。警備会社から警察に対して「銀行のATMに設置された侵入警報装置が作動した」との通報が寄せられた。
同署員が現場となった館林市北成島町付近にあるスーパーに急行。重機を使ってATMを吊り上げてトラックに積みこもうとしている2-3人の不審な男を発見した。
男たちは警察官が到着したことに気づくと、ATMを吊り上げたままの重機を放置し、トラックに乗りこんで逃走する構えを見せた。
パトカーは駐車場の出口を塞いでいたが、トラックはこれを強引に押し切り、パトカーの右フェンダーを破壊して逃走した。居合わせた警官にケガはなく、ATMに収められていた現金も無事だった。
警察では窃盗未遂事件として捜査を開始しているが、その後の調べで犯行に使われた重機とトラックは館林市内で事件前日までに盗まれていたことが判明している。
