【シボレー コルベット詳報】 404psのエンジンはダテじゃない
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その結果、最高出力は先代に比べ54psも向上した404psに達し、最大トルクも7.2kgm向上した55.6kgmを実現している。
このエンジンに関してゼネラルモーターズ アジア パシフィック ジャパン リージョナルサービスエンジニアの中道 稔さんは「新型コルベットには伝統のスモールブロックと呼ばれるV8OHVエンジンが搭載されています。OHVと聞くと古いエンジンだと思ってしまう方が多いのですが、実際にはヘッドまわりの構造がシンプルで、非常に軽くコンパクトに仕上げることができるのです。事実エンジンサイズは非常に小さく、重心も低く抑えられています」
「新型コルベットに搭載されるLS2型エンジンは、先代のLS1型エンジンに比べ7kgの軽量化を達成し、燃費もよくなりました。100km走行するための燃料消費量は11.7リッターというデータになっています。全高が低いこのエンジンは、コルベットのようなスポーツカーには最適なエンジンなのです」とコメント。
実際には、404psのパワーもさることながら、55.6kgmのトルクの太さに驚かされる。発進時からシートに背中を押し付けられるような加速力を発揮し、その力強さが高回転まで衰えない。タコメーターのレッドゾーンは6500rpmからだが、レッドゾーンまでキレイに回りきる。高回転域の伸びは先代よりもはるかによくなり、OHVとは思えぬ爽快なフィーリングに仕上がっている。
この高回転域のフィーリングは今までのコルベットにはなかった快感。新型コルベットの進化がもっともわかりやすく感じられるのが、このエンジンかもしれない。(つづく)
《岡島裕二》