運転者を落としたバイク、無人で約50mを走行

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17日朝、東京都練馬区内の都道(通称:青梅街道)で、38歳の男性が運転するバイクが電柱に激突する事故が起きた。バイクは男性を振り落とした直後、無人のまま約60mを走行したという。男性は近くの病院に収容されたが、間もなく死亡している。

警視庁・石神井署によると、事故が起きたのは17日の午前7時10分ごろ。練馬区関町北付近の都道(青梅街道)で、38歳の男性が運転するバイクが道路左側に逸脱。歩道の縁石と接触した後、電柱に激突する事故が起きた。

男性は電柱に激突した際、バイクから振り落とされて路上に投げ出されたが、バイクはその後も約35mを無人のまま走行。交差点で対向車線側に進入してからも、約20mに渡って走り抜け、最後は道路右側の植え込みに突っ込んで停止した。

対向車に衝突や接触するような被害は出なかったものの、運転していた男性は全身を強打しており、収容先の病院で死亡している。

警察では事故の原因を調べているが、男性が激突した電柱の手前約25m付近から、歩道の縁石に何かが擦過したような痕跡が残っていることが確認された。後にこれはバイクの金属製ステップによる傷だったことが判明している。

男性は何らかの原因で歩道側に接近した際、縁石とほぼ同じ高さにあるステップが噛み合って抜けなくなり、男性はコントロールを逸したまま電柱に激突したらしい。

男性は後方に転落していったが、バイクはなおも縁石にステップを噛み合わせたまま無人で走行。歩道が途切れた交差点に差し掛かったところでようやく噛み合っていた部分が抜け、この際に対向車線側に向かって逸脱したとみられる。

警察では「非常に珍しい形態の事故だ」とコメントしている。

《石田真一》

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