18日、富山県高岡市内の国道で、トラックが信号待ちをしていたクルマに追突。車列を前方に押し出すという事故が起きた。
車列の先頭にいた軽自動車が交差点中央まで押し出され、左方から走ってきた別のトラックと衝突する二次的な事故も発生している。
富山県警・高岡署によると、事故が起きたのは18日の午後3時40分ごろ。高岡市東海老坂付近の国道160号線で、75歳の男が運転する普通トラックが前方で信号待ちをしていたクルマ5台の列に追突した。
トラックは追突後も止まらず、前方の車列を徐々に押し出しながら進行を続けた。先頭に位置していた29歳女性のクルマは後方から押された弾みで交差点中央部まで滑走。そこへ青信号に従って左方向から進行してきた別のトラックが衝突した。
この事故で車列最後部に位置し、最初に追突されたクルマに同乗していた生後10カ月の女児が左鎖骨を折る重傷、先頭部に位置し、別のトラックと衝突したクルマに乗っていた生後9カ月の男児が頭部強打が原因で死亡している。
男児は後部座席に装着したチャイルドシートに座っていたが、横方向からの衝撃でシートに頭を打ちつけたことが原因で死亡したとみられている。
警察では追突したトラックを運転していた男から業務上過失致死傷容疑で事情を聞いているが、男はこれまでの調べで「パニックとなり、衝突後もアクセルを踏みこんでしまった」などと話している。
その一方で、事故の目撃者からは「アクセル操作で横方向に回避していたようだ」という証言もあり、警察ではこの点についても慎重に調べを進めている。
現場は片側2車線。見通しの良い直線区間で、上り坂となっている。