再建の見通しがたたず、先週、事実上解体されることが決まったMGローバーだが、同社のブランドや資産などを買いたいという申し込みが殺到している。
管財人を務める大手会計事務所プライスウォーターハウスクーパースによると、すでに200を超える会社が、MGローバーの資産買い取りの打診をしているという。
このうち16社は、英国外の会社で、MGローバーとの提携を断念した上海汽車集団(SAIC=Shanghai Automotive Industry Corporation)も含まれている。このほかインド、中東、ロシア、東南アジアなどからも打診があったという。
ただ、MGローバーの買い手の有力候補として一部報道で名前のあがったイランの国営自動車メーカー、サイパとホドロの2社は、いずれも買収を否定するコメントを発表している。