フェンスが運転席に飛び込み、死亡

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4月29日、東京都江東区内の都道で、赤信号を無視したとしてパトカーの追跡を受けていた乗用車が中央分離帯に激突し、運転していた30歳の日系ブラジル人男性が死亡する事故が起きた。

助手席に同乗していた別の男性が事故後に逃走しており、警察では信号無視以外にも何らかの事件に関与していた疑いもあるとして、その行方を追っている。

警視庁・第一自動車警ら隊(自ら隊)、同・深川署によると、事件が起きたのは4月29日の午前3時45分ごろ。

江東区有明2丁目付近の国道357号線をパトロールしていた自ら隊のパトカーが赤信号を無視して左折していく乗用車を発見。サイレンと赤色灯を使用した状態で追跡を開始した。

パトカーに乗務していた警察官はマイクを使って「止まりなさい」と呼びかけたものの、乗用車はこれを無視。さらには80−90km/h程度までスピードを上げ、パトカーの追跡から逃れようとした。

乗用車はその後、高速度を保ったまま約700mを走り抜けたが、江東区有明1丁目付近の都道を走行中にハンドル操作を誤り、中央分離帯に乗り上げ、金属製フェンスに衝突した。

衝突によって破損したフェンスは乗用車の車内に飛び込み、運転していた30歳の日系ブラジル人男性の頭部を直撃。男性は近くの病院に収容されたが、事故から約1時間30分後に脳挫傷などが原因で死亡している。

また、この乗用車には助手席に別の男性が同乗していたが、男性は衝突後に走って逃走。そのまま姿を消している。

警察ではこの男性の行方を追うとともに、2人が信号無視以外の事件にも関与した可能性があるとして、さらに捜査を続ける方針だ。

《石田真一》

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