トヨタ「米国配慮」で会長・社長噛み合わず

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トヨタ自動車の張富士夫社長は10日の2005年3月期決算発表の席上、奥田碩会長がGM(ゼネラルモーターズ)など経営不振の米業界について言及していることについて「日本経団連会長として、長期的に見て色々なことを考えておかねばならないという、ひとつのメッセージと思っている」と述べた。

張社長は「この件で奥田さんとは話していない」ことを明らかにした。ただ、奥田会長の「支援発言」をめぐっては、「トヨタ会長としての社内に向けた発言」(トヨタ幹部)との受け止め方が自然だ。

張社長は10日の会見で「トヨタとして値段(の引き上げ)とか、今は一切考えていないない」と述べた。米国では「販売の競争が厳しい」ため「すぐに値上げとかにはならない」と重ねて指摘した。販売競争の厳しさの指摘などは、なぜか奥田会長から「関連発言」が槍玉にあげられた形のホンダの雨宮高一副社長と同じ見解。

会長、社長とも超多忙で「会長は(公職で)東京に取られたまま」(張社長)とはいえ、センシティブな問題だけに「閣内」のスリ合わせがもっと必要のようだ。

《池原照雄》

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