9日、神奈川県保土ケ谷区内の国道で、緊急走行中の消防車が乗用車と衝突し、弾みで横転する事故が起きた。この事故で消防隊員2人と、乗用車を運転していた36歳女性の合わせて3人が軽傷を負っている。
神奈川県警・保土ケ谷署によると、事故が起きたのは9日の午前7時10分ごろ。
横浜市保土ケ谷区岡沢町内の国道1号線で、火災発生の通報を受けて緊急走行中の横浜市消防局・保土ケ谷消防署の消防車(普通ポンプ車)が、前方の交差点で発生していた渋滞を避けるため、マイクで停止を呼びかけながら対向車線側を走行していたところ、右後方から消防車が接近していることに気がつかず、右折を開始した乗用車が消防車の側面部分に突っ込んだ。
消防車は衝突の弾みでバランスを崩して一時的に片輪で走行。その後、道路脇に設置された信号柱に衝突して横転した。消防車は中破、乗用車は小破の被害を出している。
この事故で消防車に乗っていた隊員2人と、乗用車を運転していた女性が打撲などの軽傷を負い、近くの病院で手当てを受けた。
警察では業務上過失傷害容疑で双方の運転者から事情を聞いているが、消防車を運転していた隊員は現場となった交差点の100mほど手前から空いている対向車線に進入。交差点を通過後に元の車線に復帰しようとしていた。
一方、乗用車を運転していた女性は後方から近づく消防車が対向車線側を走行して接近していることには気がついておらず、漫然と右折を開始して衝突を起こしたとみられている。
なお、この消防車が向かっていた現場には他の消防車も急行していたが、後にいたずらによる誤報だったことが判明している。