警官を屋根に乗せ6kmを暴走

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15日、三重県四日市市内のスーパーマーケットの駐車場で暴走行為を行っていたクルマの運転者に職務質問しようとした警察官が、このクルマの逃走を阻止しようとルーフバーをつかんだところ、このクルマが急発進。警官を屋根に乗せたまま6kmに渡って逃走する事件が起きた。

警察では同日夜までに25歳の男を殺人未遂と公務執行妨害で逮捕している。

三重県警・四日市南署によると、事件が起きたのは15日の午前2時20分ごろ。「四日市市泊小柳町付近にあるスーパーマーケットの駐車場でクルマが暴走していてうるさい」との通報が警察に寄せられた。

同署員が現場に急行したところ、駐車場では通報どおりに数台の乗用車がスピンターンを繰り返すなどの暴走行為を行っていた。

57歳の巡査部長が職務質問をするため、減速していた1台のクルマに歩み寄っていったところ、このクルマが急加速。巡査部長は逃走を阻止する目的でクルマの屋根部に設置されたルーフバーをとっさにつかんだが、クルマは巡査部長を引きずったまま現場から走り去った。

巡査部長は屋根部によじ登り、窓を叩くなどして停止するように要求したが、運転していた若い男はこれを無視してクルマを加速。その後も巡査部長を振り落とそうと蛇行運転などの無謀運転を繰り返した。

クルマは四日市市内を100km/hを超える速度で走り抜け、巡査部長は現場から6kmほど離れた四日市市昌栄町付近で振り落とされている。振り落とされた当時は30km/h程度まで減速していたが、巡査部長は打撲などの軽傷を負っている。

後にこのクルマを所有しているのは、鈴鹿市内に在住する25歳の男と判明。同日夜までに殺人未遂や公務執行妨害の容疑で逮捕している。

現場となったスーパーマーケットの駐車場は、これまでにも違法競争型暴走族の練習場代わりに使われることがあり、逮捕された男スピンターンやドリフトの練習をしていたとみられる。

男は取り調べに対しては「知らない」と答え、容疑を全面的に否認している。

《石田真一》

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