パトカーから追われたクルマ、タイヤ破裂で事故起す

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16日、京都府京都市伏見区内で、店舗侵入の容疑でパトカーの追跡を受けていた乗用車が対向車線に逸脱し、55歳の男性が運転するトラックと衝突する事件が起きた。

この事故で逃走していたクルマに乗っていた男性2人が死亡。トラックを運転していた男性も打撲などの重傷を負っている。

京都府警・伏見署によると、事件が起きたのは16日の午前4時ごろ。「京都市伏見区横大路芝生付近の飲食店に設置された侵入警報装置が作動した」と、警備会社から警察に通報が寄せられた。

同署員がパトカー2台で現場に急行したところ、この飲食店の駐車場から出てきた不審な乗用車を発見。侵入に関係した疑いがあるとして、パトカー1台はそのままこのクルマの追跡を開始した。

クルマはスピードを上げて逃走する構えを見せたが、現場から300mほど離れた京都市伏見区横大路六反畑付近の府道を走行中、突然蛇行を始め、その直後には横向きで対向車線側に逸脱。前から走ってきた55歳男性の運転する普通トラックと衝突した。

衝突によってクルマは大破。乗っていた31歳と39歳の男性は近くの病院に収容されたが、全身を強く打っており、間もなく死亡。トラックを運転していた男性も打撲や裂傷などで重傷を負った。

その後の調べで、事故を起こしたクルマは前輪のタイヤがバーストしていたことが判明。高速度で走行していたため、クルマの制御自体が困難になり、対向車線に飛び出してしまったらしい。

警察では侵入事件への関与も引き続き行っており、窃盗などの容疑が確認できた場合にはこの2人を被疑者死亡のまま送検することも視野に入れている。

なお、今回の追跡については「正当な職務の一環であり、事故原因は逃走車のタイヤ破裂が起因と推測できる。無理な追跡を行ったとは確認できず、追跡自体に問題は無かったと考える」とコメントしている。

《石田真一》

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