同乗者にも未必の殺意、警官振り落とし事件で新たな逮捕

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職務質問を行おうとしていた警察官をクルマの屋根部に乗せたまま、高速度で約6kmを走り抜け、最終的に振り落とされた警察官が重傷を負った事件について、三重県警は24日、助手席に同乗していた25歳の男を殺人未遂容疑で逮捕した。

クルマを運転していた25歳の男も同容疑で逮捕されており、逃走について車内でどのような話が行われていたかを調べる。

三重県警・四日市南署によると、事件が起きたのは15日の午前2時20分ごろ。四日市市内のスーパーマーケット駐車場で乗用車がスピンターンを繰り返しているとの通報があり、同署員が現場に急行した。

57歳の巡査部長が職務質問をするため、このうちの1台に歩み寄り、屋根に設置されたルーフバーに手を掛けたところ、クルマは急発進。

巡査部長は屋根部によじ登り、窓を叩くなどして停止するように要求したが、運転していた若い男はこれを無視してクルマを加速。その後も巡査部長を振り落とそうと蛇行運転などの無謀運転を繰り返しながら、四日市市内を100km/hを超える速度で走行。

巡査部長は現場から6kmほど離れた四日市市昌栄町付近で振り落とされ、打撲などの軽傷を負っている。

追跡したパトカーの警察官がナンバーを目撃しており、15日夜までに鈴鹿市内に住む25歳の男を逮捕したが、この男は警察の調べに対し、「同乗していた知人から逃げようと持ちかけられた」と供述。

後の調べで鈴鹿市内に在住する25歳の男の存在が浮上したか、警察では「この男にも未必の殺意が生じていた」と判断。運転していた男と同じく殺人未遂容疑で逮捕している。

取り調べに対し、男は容疑を全面的に否認。同乗の事実についても「身に覚えがない」などと話している。

《石田真一》

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