【BMW 7シリーズ 新型】エンジンサウンドは心地いいものに

自動車 ニューモデル 新型車
【BMW 7シリーズ 新型】エンジンサウンドは心地いいものに
【BMW 7シリーズ 新型】エンジンサウンドは心地いいものに 全 6 枚 拡大写真

新型BMW『7シリーズ』(24日発表・27日発売)のエンジンは、「760Li」の 6.0リットルV12(445ps・61.2kgm)についてはマイチェン前のものをキャリーオーバーしているが、V8エンジンはいずれも排気量がアップされ、性能向上が図られた。

V8エンジンはいずれも旧型と同様、オールアルミ製でシリンダーヘッドにバルブトロニック(バルブによるスロットル制御)、ダブルVANOS(吸排気可変バルブタイミング機構)を持つ「N62B」系で、ボア×ストロークを拡大。

旧「735i」は3.6リットルから4.0リットルとなり、「740i」(306ps・39.8kgm)に、旧「745i」は4.4リットルから4.8リットルとなり、「750i」(367ps・50kgm)へと名称変更されている。

最高速度は全グレードともリミッターにより250km/hに制限される。0-100km/h加速は「740i」が6.8秒(旧型比−0.7秒)、「750i」が5.9秒(同−0.4秒)、「750Li」が6.0秒(同−0.3秒)、「760Li」は旧型と変わらず5.6秒。プレステージサルーンとして世界第一級と言われた動力性能に、さらに磨きをかけた。

もっとも、日本ではこれらの性能を使い切るようなシチュエーションはまずない。高速巡航では遮音の効いたエンジンルームから微かにV8のビート音が聞こえてくるだけだ。

BMWのエンジニアは「BMWは車内を無音化することがいいとは考えていない。エンジンサウンドは、ドライバーにとって心地いいものにすべき」と語る。そのサウンドを味わえる道路が日本ではろくにないというのは、少々もったいない話ではある。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. 4億円オーバーのV12エンジン搭載「完全アナログ」なハイパーカー登場!
  3. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  4. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  5. マッスルカーにはやっぱりエンジン!新型『チャージャー』登場に「センス抜群!」「これなら日本でも」など反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る