遮断機を破壊、家族会議を開いて通報を検討?

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5月30日、兵庫県揖保川町内のJR山陽本線の踏切で、クルマが降りかけていた遮断機を無視して強引に進入。反対側の遮断機のバーを折ってそのまま逃走するトラブルが起きた。女性は家族に相談、約45分後にようやく警察に通報している。

兵庫県警・龍野署によると、このトラブルが起きたのは5月30日の午前7時30分ごろ。揖保川町原付近のJR山陽本線・龍野−相生駅間の踏切で、遮断機が作動しているにも関わらず、30歳の女性が運転する乗用車が強引に進入した。

女性のクルマはすでに降りていた反対側のバー(遮断棹)を破壊して突破。この際にフロントガラスとピラーの一部を小破させたが、女性はクルマをその場で停止させず、約100m先にあるレストラン駐車場まで走行した。

通常、遮断棹を破壊した場合には警察や鉄道会社への通報が必要になるが、女性はこれを最初に行わず、自宅にいた母親に対して「踏切で遮断機にぶつかってクルマを傷つけた」などと連絡。母親と相談が終わるまで必要とされる連絡を怠っていた。

突破によって踏切の遮断棹は片側が折れたままで、遮断機としての役割を果たしていなかったが、女性から警察への通報が入ったのは遮断棹の破壊から約45分後。

この間に上下合わせて約10本の列車が現場付近を通過したが、幸いにも事故に発展することは無かった。

通報を受けた警察では遮断棹破壊の事実を確認するとともに、JRに被害を報告。現場に急行した同署員が女性に対して「なぜ通報しなかったのか」と問い詰めたところ、女性は「職場への出勤に遅刻して慌てていた」、「クルマが傷ついてしまったのでパニックになった」、「とりあえず家族に相談するのが先だと思った」などと供述。

警察では「すべての理由は通報が遅れたことをを正当化する理由には当たらない」と判断。女性に対して厳重な注意を行った。

踏切進行中に遮断機が作動し、踏切内に取り残された場合には、車体で遮断棹を押すように鉄道会社では指導している。踏切の内側(線路側)から外側に押し出すと、遮断棹は折れずに外れる構造となっているからだ。だが、今回のように比較的高い速度で衝突した場合にはこの安全装置が働く前に折れてしまう。

遮断棹が外れた場合には鉄道会社に必ず連絡する必要があるが、何らかの請求があると思い、逃げてしまう人が大半のようだ。

《石田真一》

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