当て逃げしたクルマを止めようと、1km引きずられる

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兵庫県警は8日、追跡してくる当て逃げ事故の被害者を殺害しようとクルマを急発進させ、街路樹に激突する事故を起こした26歳の男を殺人未遂容疑で逮捕した。

男は容疑を当て逃げ事故自体は認めているものの、殺害の意思については否認している。

兵庫県警・兵庫署によると、事件が起きたのは7日の午前4時ごろ。神戸市中央区内の国道2号線で、26歳の男が運転する乗用車が17歳の男性に接触する事故を起こした。

男はそのまま逃走したが、被害を受けた男性がこれを追跡。次の信号で停止した際に追いつき、助手席側のドアを開けてクルマに乗りこみ、逃走を阻止しようとした。

ところが男は男性がドアノブに手を掛けたところでクルマを急発進させた。男性は必死にしがみついたが、クルマは約80km/hまで加速。蛇行しながら約1kmを走り、神戸市兵庫区出在家町1丁目付近で助手席側から街路樹に激突した。

男性は振り落とされて顔面を強打。鼻骨を折るなどの重傷を負った。

衝突音を聞き、近くの交番から駆けつけた同署員がアルコール検知を行ったところ、男の呼気から酒気帯び相当量のアルコール分を検出したため、道路交通法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕して取り調べを行っていた。

警察では当て逃げ後の行動から、男に未必の殺意が生じていたものと判断。8日午後に男を保釈し、直後に殺人未遂容疑で再逮捕した。

男は事情聴取には応じており、「酒気帯びで事故を起こし、怖くなって逃げた」と供述している。

しかし、殺害の意図があったどうかを問われると「男性がしがみついていたことを認識していない。だから殺そうという意思も起きない」と否定。蛇行運転については「現場から離れようとする一心だった」などと話し、容疑を否認している。

《石田真一》

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