自転車での泥酔ひき逃げ、起訴

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泥酔状態で自転車を運転中に歩行者に追突する事故を起こし、そのまま逃走を図っていた38歳の男について、検察庁・横浜地検は8日、同日までにこの男を重過失傷害と道路交通法違反の罪で起訴した。

自転車による人身事故で起訴に至るケースは珍しいが、横浜地検では「特に悪質と判断した」とコメントしている。

検察庁・横浜地検によると、問題の事故は今年5月25日に発生している。

同日の午後5時25分ごろ、神奈川県横浜市南区永楽町1丁目付近の県道交差点に設置された横断歩道を近くに住む79歳の女性が歩いていたところ、後方から接近してきた38歳の男が乗る自転車が衝突した。

女性は衝突の弾みで転倒。股関節ねんざなどで全治10日あまりの軽傷を負ったが、男はそのまま逃走した。目撃者が大声を上げながら追跡したため、近くを巡回中の警察官が異変に気づいて男を取り押さえた。

男は一目で酒に酔っているとわかる状態で、呼気1リットルあたり07ミリグラムのアルコール分を検出。道交法違反(酒酔い、ひき逃げ)の現行犯で逮捕した。

男は業務上過失傷害も付帯するかたちで送検されたが、これまでの調べで男は「治療費を払うあてがないから逃げた」と供述。事故の直後から逃走の意思があったことを認めている。

検察では「自転車とはいえ、泥酔状態での運転。しかも人身事故を起こしたことを認識した上で逃走する姿勢を見せた」と判断。この点を重視し、「過失責任は非常に重い」と結論付けた。

結果、自転車の事故としては極めて異例だが、男を起訴。公判の請求を行うことになった。

《石田真一》

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