【スバル レガシィ 一部改良 詳報】進化型を思わせる3.0スペックB 5速ATの走り
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「ただし、ただタイヤを18インチに変えただけではダメなので、力強いトルク感を出すために、5速ATのファイナルレシオは、このスペックB用に変更しています。シフトプログラムや、足回りの設定も従来の3.0Rとは変えているので、大幅にスポーティになっていると思います」とコメント。
実際に乗ってみると3.0RスペックBのAT仕様は、3.0Rとはまったく違う走りを見せてくれた。ファイナルレシオがローギヤードに設定されているので、発進時から大きなトルクでクルマを蹴りだしてくれる。そして素早く回転が上がり、やや高回転まで引っ張ってからシフトアップする。
今回の小変更から3リッター車の電子スロットルの制御に改良が加えられ、よりリニアリティが増していることもあり、アクセル開度に対するレスポンスが一段と高まっている。まるで排気量が500ccぐらいアップしたかのように、エンジンの反応がよくなった気がする。ハンドリングも17インチの3.0Rよりも機敏なフットワークを見せてくれるが、乗り心地の悪さは感じない。硬さは6速MTよりもマイルドで、コシのあるしなやかさを持っている。
3.0Rはオトナのクルマだと思っていたが、3.0RスペックBのATはそのエボリューションモデルを感じさせる、少し過激なまでのスポーティさを持っている。これなら欧州でBMW『330i』やアウディ『A4クワトロ』とも、じゅうぶん勝負ができるかもしれない。(つづく)
《岡島裕二》