【ITS EXPO】名古屋に「ITSスマートモール」が出現

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【ITS EXPO】名古屋に「ITSスマートモール」が出現
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15日、名古屋市の南大津通商店街振興組合と総務省東海総合通信局、およびインターネットITS協議会は共同記者会見をおこない、7月の「ITS EXPO」(主催:ITSジャパン)で披露される実証実験の内容を明らかにした。

3社は共同で、7月より名古屋市内、南大津通商店街でITS実用化のための社会実験を実施する。

今回の社会実験には、2つの柱がある。ひとつは東海総合通信局が立ち上げた「ITSスマートモール検討会」がおこなう「ITSスマートモール」、もうひとつはインターネットITS協議会が取りしきる「インターネットITS通り」。これらの実験を、南大津通商店街振興組合の協力のもとでおこなう。

ITSスマートモールとは、商店街地域に来た買い物客への情報提供を目的としたITS技術の導入コンセプトで、セールやイベント告知などの他、災害時を想定した緊急時の情報提供も含まれている。

携帯電話など移動体向けの地上デジタル放送1セグメントコンテンツやRFIDタグ、無線LAN、ETCの通信技術として知られるDSRC(狭域無線通信)、災害に強いとされる広域無線通信のMCA無線、P-DRGS(動的経路誘導システム)など、さまざまな技術を有機的に結合したシステムを構築している点が特徴。

具体的には、デジタル放送対応テレビに配信された商店街情報を家庭のプリンタで取り出してクーポン券として使用したり、情報を携帯に登録するなどといった例が挙げられた。また、緊急時にはデジタルMCAによる災害情報の提供や避難場所への誘導も考えられている。

ITSスマートモール検討会代表に就任した名古屋大学大学院教授の森川高行氏は、「実際の商店街というオープンな空間でさまざまな情報をやりとりできることは画期的だ」と語り、「デジタル放送対応の携帯電話を利用して、デジタル放送と移動体通信を結びつける実験はこれまでにない試み」と述べた。

《ITS DAYS》

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