運転手が意識不明! 女性ガイドがバスを止める

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13日、佐賀県唐津市内の国道で、大型観光バスを運転していた男性が突然吐血し、そのまま意識を失った。

バスは50km/hの速度で走り続けていたが、女性ガイドがハンドルとサイドブレーキを操作。バスを見事に停止させている。バスは左ミラーが街路樹に接触して小破したが、乗客乗員30人にケガは無かった。

佐賀県警・唐津署によると、このトラブルが発生したのは13日の午前11時30分ごろ。

唐津市佐志中通付近の国道204号線バイパスで、宮崎県内の旅行会社が運行する大型観光バスが走行していたところ、このバスを運転する53歳の男性運転手が突然吐血。そのまま右の窓ガラスに倒れこむようにして意識を失った。

運転手はハンドルを握ったまま意識を失ったため、バスは右側に大きく蛇行。50km/h程度の速度を維持しながら中央分離帯に接触を繰り返した。

異変に気づいた39歳の女性ガイドが運転手に「しっかりしてください」と声を掛けたが返答は無く、その間にもバスは蛇行動を繰り返したため、ガイドが横から手を伸ばしてハンドルを握り、サイドブレーキを何度か操作して減速した。

バスは停止直前に左側のミラーを街路樹に当てて小破させたが、それ以外に負傷や物損の被害は無く、約500m先で無事に停止。乗客乗員30人には事故によるケガは無かった。運転手は病院に運ばれたが、胃潰瘍を原因とする吐血だったことが判明している。

現場は緩やかな左カーブで、バスは一時的に対向車線側にも逸脱していたが、交通量が少なく、他車と衝突する事態は避けられた。

バスは12日朝に宮崎県内を出発。同日夜は呼子町内に宿泊し、この日は唐津市内を観光する予定だった。

警察では「安全に停止したのは奇跡的」とコメントしている。

《石田真一》

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