飲酒運転の発覚を恐れ逃走の教諭、停職処分

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栃木県教育委員会は15日、酒気帯び運転を原因とする自損事故を起こしたものの、「クルマが盗まれた」と称して摘発逃れを行った33歳の男性教諭に対し、停職6カ月の懲戒処分を行った。教諭は依願退職の意向を示しているという。

栃木県教委によると、酒気帯び運転が原因の事故を起こし、警察に対して虚偽の通報を行って摘発逃れを図ろうとしていたのは、宇都宮市内の高校に勤務する33歳の男性教諭。

この教諭は5月18日夜から宇都宮市中心部の飲食店で開かれた職場(高校)の歓送迎会に出席。1次会と2次会に参加し、ビールをコップで3−4杯飲んだという。

会は同日の午後11時40分ごろに終了。教諭は酒気帯び状態であることを認識しながら、近くの駐車場に止めていたクルマを運転。自宅へ帰宅しようとした。

ところが19日の午前0時5分ごろ、教諭は宇都宮市一条2丁目付近の市道でハンドル操作を誤り。中央分離帯に乗り上げ、柵を一部破壊する単独の物損事故を起こした。

教諭は警察の摘発を恐れ、クルマを放置して徒歩で逃走。最初にクルマを置いていた勤務先の高校に戻り、警察に対して「クルマが盗まれた」と通報した。

駆けつけた警官は教諭が酒に酔っている状態だと一目でわかることから、アルコール検知を行った後、「どうしてクルマに戻ったのか?」という質問を行っている。この際に教諭は「酒を飲んだので、仮眠しようと思った」などと話し、盗難の被害を受理したという。

教諭は翌19日午前、酔いが覚めた後に学校長に事態を報告。午後には警察に出頭し、飲酒運転と逃走、虚偽通報の事実を認め、それを供述している。警察では道路交通法違反容疑で捜査を開始している。

県教委では処分を検討してきたが、酒に酔っていることを認識しながらクルマを運転したり、事故を起こしたにも関わらず逃走し、虚偽の通報を行ったことを重視。この教諭に対して停職6カ月の懲戒処分を実施した。

また、職場の歓送迎会が飲酒の原因となったことから、この教諭が勤務する高校の学校長に対しては監督責任を問い、訓告の処分を実施している。

今年度の処分対象者は今回で3人目となった。

《石田真一》

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