19日、神奈川県横浜市内で、車上荒らしの現場をクルマの所有者の男性に発見された男が、この男性を持っていたナイフで切りつけてケガを負わせる事件が起きた。警察では24歳の男を強盗致傷の現行犯で逮捕している。
神奈川県警・港南署によると、事件が起きたのは19日の午前4時ごろ。横浜市港南区港南3丁目付近にあるアパートに34歳の男性が帰宅したところ、敷地内の駐車場に止めた自分のクルマの異変に気づいた。
男性が出かける際には使用していなかった運転席部分のサンシェード(日よけ板)が置かれており、クルマがかすかに揺れ動いているような気がしたため、助手席のドアを開けたところ、センターコンソールに設置していたカーナビを取り外そうとしている男を発見した。
男性が「何をやっているんだ」と大声を上げたところ、男は持っていたナイフを振り回して男性を切りつけ、さらには取り外していたカーナビのモニターを顔面に投げつけ、そのまま逃走しようとした。
男性や、物音を聞きつけて現れた近隣の住民が男を追跡。十数メートル先で男を取り押さえ、通報を受けて駆けつけた警察官に引き渡した。切りつけられた男性は両手に全治2週間程度の深めの切り傷を負っており、男は強盗致傷の現行犯で逮捕されている。
逮捕されたのは同区内に在住する24歳の男。取り調べには素直に応じており、容疑を大筋で認めているという。