ホンダ、将来の食糧危機問題の解決に光明

自動車 社会 社会
ホンダ、将来の食糧危機問題の解決に光明
ホンダ、将来の食糧危機問題の解決に光明 全 6 枚 拡大写真

ホンダの研究開発子会社のホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパンが名古屋大学と共同で、イネの収穫量を飛躍的に増加させる遺伝子の解明に世界で初めて成功したと発表した。

【画像全6枚】

「Gn1a」と名付けられたこの遺伝子は、植物の生長に重要なサイトカイニンの分解に関与する遺伝子のひとつ。

サイトカイニンは花芽の発達を制御する生理活性物質。Gn1a遺伝子から作られる酵素はサイトカイニンを分解するが、この活性が低いと「もみ」の数が増加し収穫量が高くなることを発見した。

今回の発見は、イネの収穫量を直接制御する遺伝子を世界で初めて明らかにしたものであり、6月23日発行の米国科学誌『サイエンス』オンライン版に掲載される。

ホンダは2002年に背丈を低くし倒れにくくすることで収穫量の増大に貢献する半矮性遺伝子「sd1」の解明に名古屋大学と共同で成功している。

このsd1遺伝子と今回のGn1a遺伝子を合わせもつコシヒカリを交配法によって育成したところ、収穫量が約23%も増加し、かつ倒れにくいという特徴を示すことも実証できたとしている。

将来、これら遺伝子の効果を利用することにより、世界中で栽培されているイネ品種の収穫量を飛躍的に増加させる可能性がある。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『ノートオーラ』など5車種783台をリコール…光軸が保安基準を満たさない
  2. 【マツダ CX-5 新型】反対を押し切った「一本のプレスライン」が生み出す妙、「原点回帰」めざしたデザインとは
  3. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  4. 「息を呑むような美しさ」マツダ『VISION X-COUPE』に熱視線! 新時代のクーペ像にSNSでは期待の声
  5. 「4気筒1000ccツアラーは神」ホンダの新型スポーツツアラー『CB1000GT』初公開に、「ほぼパーフェクト」など絶賛の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る