【新型プジョー407 詳報】その2 新種のネコ足…ほかに類を見ない操縦感覚

自動車 ニューモデル 新型車
【新型プジョー407 詳報】その2 新種のネコ足…ほかに類を見ない操縦感覚
【新型プジョー407 詳報】その2 新種のネコ足…ほかに類を見ない操縦感覚 全 8 枚 拡大写真

『407』の真髄を知ってもらおうと、フランスはプジョー本社から、技術広報のクリスタフ・シャトーさんが日本にやってきた。プロジェクターを前にシャトーさんが熱弁をふるう。「ホイールの軌道をコントロールしまして…、垂直方向の揺れ…」と、407のフロントサスペンションの詳細説明が続いた。ようするに、ヨーロッパツーリング選手権に参戦していた『405』、『406』のノウハウから生まれた407のダブルウイッシュボーンはスゴい(!)ということだ。

その出来栄えは、実際に407SW 2.2スポーツで走行してみるとすぐにわかった。クルマ全体の乗り心地がソフトなようで、しかもシッカリしているようで…。電動油圧式パワステは、アンセンターフィール(ステアリングの中立の甘さ)はなく、切り出しでの重さ感もない。しかも、直進安定感はしっかり出ているが、手の重さ感に嫌味はない。

ワインディングでは、フロントサスペンションがかなりクイックに反応して、私の想像を超越したスポーティな走りを見せる。相当強引な動きも誘ってみたところ、“フロントサスペンション全体でタイヤのパフォーマンスを100%使っている”のがわかるような、素晴らしい走りだ。これは、奥深い動き”などいう単純な次元の話じゃない。レースでいうなら、「タイムが出るセッティングが決まった」。そんな感じのフロントサスペンションだ。その動きが高剛性シャーシを経て、406用をさらに改良したマルチリンク・リアサスへとバランスよく伝達されるのだ。

407は、406より全体に硬めの足になってはいるが、自由自在の路面を舐めまくる猫足であることに変わりはない。また、「2.2リッター車では、プジョー社内生産のショックアブソーバー(ガス封入式)を使用しています。それから、“スポーツ”も“ST(スタンダードバージョン)”でも、サスの味付けは同じです。“スポーツ”は、インテリアにアルミメタリック調を多く用いるなどスポーティな雰囲気を味わっていただくため、マーケティング上の名称です」と、シャトーさんが補足してくれた。(つづく)

《桃田健史》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 日産『エルグランド』一部仕様変更、安全装備を強化
  2. 【スバル レヴォーグレイバック 新型試乗】「アウトバック」以来、30年にわたる挑戦の成果…諸星陽一
  3. ルノー『キャプチャー』新型、4月4日デビューへ
  4. 東名・日本平PAに「チョコザップ」オープン 5月予定
  5. ホンダ『フリード』次期型予想に注目! ボディ拡大? デザインは?…土曜ニュースランキング
  6. メルセデスベンツ、新型パワートレイン搭載の「GLA180」発売…高性能モデルAMG「GLA45S」も追加
  7. ドライブ中の突然の曇り問題にサヨナラ! DIYでウインドウ曇り防止 ~Weeklyメンテナンス~
  8. シトロエンが新型SUVクーペ『バサルト・ビジョン』を発表 南米で2024年内に発売へ
  9. オールラウンドに使えるスポーツタイヤ「SPORTMAX Q5A」が登場!モータースポーツに超本気なダンロップに注目…東京モーターサイクルショー2024PR
  10. 東京E-Prix 市街地コースは臨海都心に準備…フォーミュラE[写真32枚]
ランキングをもっと見る