相模原の4人死傷、少年に酒を出した居酒屋

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神奈川県警は6日、相模原市内の国道16号線で15歳の少年が運転する軽自動車が乗用車やバイクに衝突するなどして4人が死傷した事故に関連し、この少年が事故直前まで飲酒していた同市内の居酒屋を未成年者飲酒禁止法違反と道路交通法違反(酒気帯び運転幇助)容疑で家宅捜索した。

神奈川県警・相模原南署によると、問題の事故は4日未明に発生している。同日の午前0時ごろ、県警・第2交通機動隊のパトカーが相模原市古淵付近の国道16号線をパトロールしていたところ、直進車線から強引に右折していく軽自動車を発見した。

パトカーはただちに追跡を開始。次の交差点で信号待ちをしていた軽自動車に追いつき、隊員が職務質問を行おうと歩み寄ったところ、クルマは直後に急加速して逃走を始めた。

クルマはその後、相模原市古淵3丁目付近の交差点に赤信号を無視して進入したが、青信号に従って左側から走ってきた乗用車と、右側から走ってきたバイクに相次いで衝突。乗用車を運転していた33歳の男性が死亡、バイクを運転していた23歳の男性が軽傷を負った。

軽自動車に同乗していた19歳の少年と15歳の少女も骨折などで重傷を負ったが、運転していた15歳の少年はクルマを捨てて逃走。しかし、この少年も腰の骨を折っており、間もなく身柄を確保された。

後の調べで少年が無免許だったことはもちろん、事故を起こす直前まで相模原市内の居酒屋で飲酒をしていたこともわかった。酒を飲んでいるうちに、負傷した19歳の少年(クルマの所有者)が「クルマを運転してみろ」と言い出したことがこれまでの調べで判明している。

警察では3人が未成年だったことを重視。アルコール類を供する際に年齢確認を怠った可能性があるとして、3人が直前まで飲食していた居酒屋に対し、未成年者飲酒禁止法違反や道路交通法違反容疑で家宅捜索を実施。注文の内容やクルマで来店していたことを知っていたかどうかについて調べを行った。

運転していた少年と、クルマを貸した少年はともに全治1-2カ月の重傷とみられるが、警察では2人の回復を待って詳しい事情を聞く方針だ。

《石田真一》

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