社員旅行に行けなくてイライラ

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北海道警は7日、訪問販売でトラブルとなった男性をクルマの屋根に乗せて走り、最終的には振り落としてケガをさせたとして、札幌市内に在住する21歳の男を傷害容疑で逮捕した。

北海道警・(札幌)豊平署によると、傷害容疑で逮捕されたのは札幌市豊平区内に在住し、不動産会社に勤務する21歳の男。

この男は5日の午後2時ごろ、札幌市清田区美しが丘付近にある31歳の男性宅を訪問し、インターホン越しに土地や建物のセールスを行った。

しかし、この男性が「そんなものはいらん」と強い口調で断ったことに腹を立て、腹いせに玄関ドアを数回に渡って蹴った。

この態度に男性は激怒。家から飛び出し、逃げる男の姿を追いかけた。

男は自分のクルマに飛び乗ると急発進してその場から去ろうとしたが、男性はクルマの屋根にしがみついてこれを阻止しようとした。男は蛇行運転を繰り返し、約200m離れた市道で男性を振り落とすと、そのままスピードを上げて走り去った。

しかし、振り落とされた男性はクルマのナンバープレートの番号を覚えており、すぐに警察に通報。証言を基にナンバーの照会を行ったところ、札幌市内にある不動産会社の所有するクルマだということが判明。

「不動産のセールスに来た男らしい」という証言とも一致したため、当日勤務していた男から任意での事情聴取を行ったところ、容疑を大筋で認めたために傷害容疑で逮捕した。

警察の取り調べに対し、男は「契約が取れず、むしゃくしゃしてやった。追いかけられるとは思っていなかったので、怖くなって無我夢中で逃げた」などと供述している。

男の勤務する会社は事件当日が社員旅行だったが、販売成績の悪い男はこれに連れて行ってもらえず、上司から当日も勤務するように命じられていたという。これが男の機嫌をより一層悪くする結果になったようで、取り調べの際にも「みじめな気分になった」などと話しているという。

《石田真一》

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