衝突事故の巻き添え、セントレア行き電車がストップ

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10日、愛知県知多市内の県道で、19歳の男性が運転する乗用車が道路脇の電柱に衝突。この電柱が隣接する名鉄常滑線の架線に倒れかかる事故が起きた。

送電が自動的に停止したため、常滑線は現場付近でストップ。中部国際空港行きの列車などが約2時間に渡って足止めされる事態になった。飛行機に乗り遅れる乗客も数人いたという。

愛知県警・知多署によると、事故が起きたのは10日の午前6時30分ごろ。知多市新舞子付近の県道で、19歳の男性が運転する乗用車が路外に逸脱。道路脇の電柱に激突した。

電柱は衝突の弾みで道路と平行する名鉄常滑線の線路側に倒れ、直流1500ボルトの流れた架線に接触。直後に変電所の安全装置が働き、送電が自動停止。付近を走っていた電車7本はすべてストップした。

現場に一番近い場所を走行していたのは下りの特急電車(岐阜発、中部国際空港行き)で、空港に向かう乗客約400人が乗車していた。乗客に負傷者は出なかったが、常滑線と空港線は約2時間に渡って上下線がストップ。上下40本の電車が運休、同43本に最大40分の遅れが出た。

名古屋駅などでは空港行きバスに乗りかえるように案内がなされたが、電車内の乗客は降りることもできずに車内に足止めされたまま。予定していた飛行機に乗ることができなくなった乗客も数十人いたとみられる。

事故を起こした男性に対しては器物損壊と過失往来危険容疑で事情聴取がなされているが、調べに対して男性は「ボーッとしていた。気がついたらぶつかっていた」などと話しているという。

《石田真一》

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