強盗の虚偽通報でタクシー運転手を送検「靴を脱げ」

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静岡県警は13日、タクシー強盗の被害に遭ったと虚偽の通報を行い、売上金を着服しようとしたとして、52歳の元タクシー運転手の男を軽犯罪法違反容疑で書類送検した。男は虚偽の通報を行ったことを大筋で認めている。

静岡県警・磐田署によると、事件が起きたのは5月30日。

同日の午前0時50分ごろ、磐田市大久保付近の市道を走行していたタクシーの非常通報装置が作動するとともに、警察に対してこのタクシーを運転していた52歳の男から「客を装って乗り込んだ2人組の男に刃物を突きつけられ、売上金を奪われた」との110番通報が寄せられた。

通報を受けた同署員が現場に急行。男から事情を聞いたが、逃げた2人組の男の特徴などに曖昧な点があることがわかった。

男は署員に対して「3万円あまりが奪われた」と供述したが、犯人の靴型を採取するため、鑑識員が男に靴を脱ぐように求めた。

男の靴を検索対象から除外し、逃げた男たちの靴型を特定するためだが、男はこれをなぜか拒否。不審を感じつつも署員が説得して靴を脱がせたところ、中から3万円近い現金が発見された。

被害金額と似通っていたため、署員は男を追及。その結果として売上金の着服目的で虚偽の通報を行ったことを自供した。

男には多額の借金があり、強盗被害を装うことで売上金の着服を目論んだが、隠した場所が悪かったことからその犯行が発覚したというわけだ。

その後、男はこの一件が原因でタクシー会社を退職している。

《石田真一》

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