【スズキ エスクード 創った人】その4 初代を評価してもらった人の期待に応えたい…山田功二チーフエンジニア

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【スズキ エスクード 創った人】その4 初代を評価してもらった人の期待に応えたい…山田功二チーフエンジニア
【スズキ エスクード 創った人】その4 初代を評価してもらった人の期待に応えたい…山田功二チーフエンジニア 全 6 枚 拡大写真

新型『エスクード』は最近のトレンドを取り入れたワイドトレッドを採用し、フロントマスクも、シャープな造形に生まれ変わっている。だが、随所に初代モデルを思わせるパーツが復活している。

「新型エスクードのボンネットはフェンダー上部まで一体化されたシェル型を採用しています。また、ボンネットのサイドには小さなエアダクトを設けています。これらは初代のデザインを取り入れたものですが、ボンネットは歩行者保護に有効で、エアダクトはエンジンの熱を逃がす効果があります。決して見た目だけのデザインではないのです」と新型エスクードのチーフエンジニアを務めた山田功二さんは語る。

「新型は全幅を1810mmまで拡げていますが、その結果サイドシルまでオーバーラップさせたドアの構造や、大型のシートを採用することができました。ですが、ボディは大きくなったからといって、取り回しは犠牲にしておりません。最小回転半径は5.5mと小さく、初代が持っていた扱いやすいサイズの、小型SUVというポジションは忘れていません」と続けた。

実際に新型エスクードは全幅こそ大きくはなっているが、タイヤの切れ角が大きく意外に小回りが効く。ボンネットの角が見やすいデザインなので見切りもよい。このあたりは確かに、初代の“手軽さ”というコンセプトが残されているかもしれない。

山田さんは「海外では熱烈なスズキファンが多く、初代エスクードを長く乗り続けて下さる人を、よく目にすることがあります。新しいエスクードはそういった、初代モデルを評価してくださった方々の、期待に応えられるクルマを目指しました」と語る。

山田さんのエスクードへのクルマ作りは、最新のトレンドを取り入れ、飛躍的に進化を遂げながらも、初代を評価してくれたユーザーへの、感謝の思いが込められているようだった。その思い、初代エスクードのDNAをエクステリアデザインに表現した格好だ。

《岡島裕二》

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