非番の巡査、ドリフト走行で事故

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神奈川県警に所属する警察官が2004年6月、非番中に横浜市金沢区内の市道で、いわゆる「ドリフト走行」を行い、電柱などに衝突する事故を起こすとともに、道路交通法違反容疑で検挙されていたことがわかった。

この警察官は処分が行われた後に依願退職している。

神奈川県警・監察官室によると、公道でのドリフト走行を起因とする事故を起こし、後に依願退職したのは2004年7月まで同・港南署に所属していた22歳(当時)の巡査。

この巡査は2004年6月17日の午前2時ごろ、横浜市金沢区福浦付近の市道でリアタイヤを故意に滑らせながら急旋回を繰り返すという、いわゆるドリフト行為を含む走行会に参加。

5台前後のクルマに混じり、暴走行為に興じているうちにハンドル操作を誤って電柱とガードレールに衝突。信号機の制御装置などを破壊した。

巡査はドリフト族暴走を警戒中の金沢署員に発見されたが、この段階で警察官であることを自供。道交法違反(安全運転義務違反)容疑で検挙されたが、逃走や証拠隠滅の恐れが無いことから逮捕は見送られている。

取り調べの際、巡査は「同乗していた友人にに誘われ、この日初めて現場に来た。見ているうちにやりたくなってしまった。軽率だった」などと供述していたという。

検挙された事実を巡査は翌日までに直属の上司に報告。巡査は書類送検されたが起訴猶予になった。しかし、警察では「現職警官の暴走行為には問題がある」として2004年7月8日付けで所属長訓戒の処分を実施。

巡査はこれを受け、その翌日の9日付けで依願退職している。事故の際に破壊した信号制御装置やガードレールなどの交換費用約250万円についても、すでに弁済されているという。

警察では「今回の案件は非番中の私的行為にあたること」や、所属長訓戒の処分は地方公務員法上の懲戒処分には該当しないこともあり、これまで公表を避けてきたという。

《石田真一》

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