日立製作所と日立ソフトウェアエンジニアリングは、カーナビなどのユビキタス情報機器の組込みソフトウェア分野において、より高機能で高い生産性を求める市場ニーズに対応した、組込み型データベース「エンティア」を共同開発し、今年12月から出荷開始すると発表した。
エンティアは、ユビキタス情報機器上のOSに対応するコンパクトかつ高機能なリレーショナルデータベースで、組込みソフトウェアの開発時にエンティアをデータベースとして組込むことで、大幅な生産性の向上が図れる。
今回はカーナビ向けに多様な地図検索機能を提供するほか、ユビキタス情報機器と連携する企業情報システムとの間のデータ連携機能なども提供し、拡張性の高いユビキタス情報システムの実現を支援する。
ここ最近、カーナビや携帯電話、情報家電などのユビキタス情報機器は、多機能・高機能化が急速に進展し、これに伴い組込みソフトウェア市場も拡大の傾向にある。その中で、早い製品開発サイクルに対応するための組込みソフトウェアの生産性向上が、重要な課題となっている。
両社はこのニーズに対応するため、組込みソフトウェアの開発で汎用的に利用可能なデータベースとしてエンティアを製品化する。
これによって、ユビキタス情報機器向けの組込みソフトウェア開発者は、従来機器別に開発していた複雑なデータ管理機能を、データベースに任せることが可能となり、組込みソフトウェアの大幅な生産性向上が図れる。複数条件による高度な地図検索や絞り込み検索などの機能が利用でき、従来以上に高機能なカーナビゲーションシステムの開発を支援できる。