多賀城の27人死傷事故、同乗者も酒酔い幇助で書類送検

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宮城県多賀城市で泥酔運転のRVが暴走し、道路を横断中の高校生など27人が死傷した事故について、宮城県警は20日、RVを運転していた男と一緒に酒を飲み、事故当時も助手席に同乗していた27歳の男を道路交通法違反(酒酔い運転幇助)で書類送検した。

問題の事故は5月22日の午前4時15分ごろ、多賀城市八幡1丁目付近の国道45号線で発生している。左折待ちをしていた乗用車に赤信号を無視して進行してきた泥酔運転のRVが衝突。乗用車を押し出すようにして前方の横断歩道に突っ込み、横断していた高校生を次々にはね。27人が死傷した。

RVを運転していた男は事故直前まで約7時間に渡って飲酒。自分が泥酔状態であることを認識しながらも、一緒に酒を飲んでいた男を家まで送るためにクルマを運転。走行を始めた直後から断続的な居眠り状態に陥り、結果として事故を起こした。

同乗していた男は警察の調べに対して「運転代行を呼ぼうという話はしていた」と供述。運転していた男が「代行を呼ぶカネが無い」と言ったので泥酔状態を知りつつ、同乗したという。しかし、この男は当時も約4万円の現金を所持。男に一時的に貸せる状態だったことが後に判明した。

このため、警察では「運転代行を自ら手配できたにも関わらず、結果として運転者の泥酔状態を承知で運転を強行させた」と判断。自宅へ送ることも同乗の男が依頼しており、責任は重いとして道交法違反(酒酔い運転幇助)容疑での書類送検を決めた。

《石田真一》

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