【ポルシェ 911カレラ4/4S海外リポート】その2 さらにファットに、そしてワイドに…河村康彦

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【ポルシェ 911カレラ4/4S海外リポート】その2 さらにファットに、そしてワイドに…河村康彦
【ポルシェ 911カレラ4/4S海外リポート】その2 さらにファットに、そしてワイドに…河村康彦 全 5 枚 拡大写真

そんな基本的なポリシーのもと、再び予想通りにシリーズに加わることになった新しい“カレラ4”と“カレラ4S”では、「後輪駆動よりもワイドな専用ボディを採用する」というのがまずはそのニュースの目玉のひとつとなる。ボディの拡幅部分はリアのフェンダーまわり。左右に22mmずつ拡大されることで、全幅サイズは後輪駆動モデル比44mmプラスの1852mmへと成長した。

もちろん例によってポルシェでは、機能を伴わないリファインを行なうことはない。すなわち、このボディ拡幅はタイヤサイズの拡大を前提としたもの。3.6リッターエンジンを搭載する“カレラ4”に標準の18インチ・シューズの場合、前輪タイヤはそのままにリアのサイズを後輪駆動“カレラ”の265/40から295/35へと一気に拡大。また、19インチ・シューズが標準の3.8リッター・エンジンを積む“カレラ4S”になるとやはり前輪タイヤは“カレラS”と同じままに、リアのサイズを295/30から305/30へと大型化している。

そんな事情から、後輪駆動モデル以上にダイナミックなスタイリングをアピールするのが今回の4WDモデル。従来(996)型の場合には4WDモデルにも後輪駆動モデル同様の“ナローボディ”車が存在していたが、今回は駆動方式によってスタイリングもハッキリ区別をさせようというのがその戦略であるわけだ。

もっとも、個人的な好みからいわせてもらうのであれば「『911』はもうこれ以上寸分たりとも大きくして欲しくなかった」という印象もないではない。でなければ、「911は大きくしてもいいからボクスターはむしろ今よりも小さくして欲しい」と表現をしたら、それはいい過ぎというものであろうか…。(つづく)

《河村康彦》

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