7月31日朝、愛媛県西条市内のJR予讃線で、踏切内に立ち往生したトラクターと、下り特急列車(高松発、松山行き)が衝突。トラクターは弾き飛ばされ、衝突直前に避難していた88歳の男性と接触し、この男性が打撲などの軽傷を負っている。
愛媛県警・西条西署によると、事故が起きたのは7月31日の午前7時40分ごろ。西条市小松町新屋敷付近にあるJR予讃線・伊予小松−玉之江間の踏切で、88歳の男性が運転するトラクターが立ち往生した。
通過列車の接近を知った男性はトラクターを動かすことをあきらめて避難。直後に通過した特急列車はトラクターに衝突したが、列車はトラクターを弾き飛ばし、これが避難していた男性の体に接触した。男性は転倒し、全身を打撲する軽傷を負っている。列車の乗客乗員約30人にケガは無かった。
警察では事故の原因を調べているが、負傷した男性は列車の進行方向側に避難していたとみられ、警察では「列車の進行方向とは逆に逃れていたら負傷は免れたかもしれない」と分析している。