【ホンダ中国】新展開迎えた広州の2社…現地ルポ

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【ホンダ中国】新展開迎えた広州の2社…現地ルポ
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●中国のデトロイト、日本のビッグスリー

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日系合弁メーカーを中心とした工場の集積により、「中国のデトロイト」を目指す広東省広州市。中国で屈指の量産工場に成長した「広州ホンダ」が同市の自動車産業発展のかなめだ。

しかし、2006年半ばにはトヨタ自動車の乗用車合弁である「広州トヨタ」も生産を開始、日産自動車を含む日本の大手3社の現地生産が出揃う。自動車の街として飛躍を期す同市に、広州ホンダと稼動したばかりの輸出専門メーカー「ホンダ汽車(中国)」を取材した。

中国の自動車市場は各社の値下げが浸透、昨年前半に表面化した調整局面を脱しつつある。04年の新車市場は全体で約510万台(うち乗用車は約230万台)だったが、今年上半期(1−6月)の乗用車販売は前年同期比15%増の145万台と回復軌道に乗ってきた。年間では300万台の大台に達するとの観測も出ている。

広州の日系メーカーではホンダの合弁2社のほか、日産自動車と東風汽車集団の合弁である東風汽車(東風日産)傘下の「広州風神汽車」、さらにいすゞ自動車のバス合弁「広州五十鈴客車」が生産中だ。乗用車の生産は今年で30万台超となり、中国全土の1割以上を占めることになる。

06年には広州トヨタの生産開始(当初『カムリ』を年10万台)のほか、広州ホンダが年12万台能力の第2工場を新設。さらに韓国・現代自動車と広州汽車集団による商用車合弁もこのほど合意された。広州ホンダの峯川尚総経理は、同市の自動車生産規模は「中期的には60万台、100万台へと拡大を続ける」と展望している。

●中国のデトロイト、日本のビッグスリー
●中核工場、デッドヒートを制すか
●輸出並立型産業へ
●ホンダの中国4輪車工場概要

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《池原照雄》

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