古河電気工業は、「アジアのデトロイト」をめざし着々と自動車産業を伸長させているタイで、自動車部品製造販売会社を設立する(既報)。「これまでアジア地区を中心に7つの拠点がありましたが、タイには拠点がなかったのです」とは同社広報部。
新会社は2005年10月バンコクの南、チョンブリ県ピントン工業団地(タイ投資庁奨励第2ゾーン)に設立され、06年4月から操業を開始する。資本金は5億円で、投資額は10億円。主として自動車エアバック用ステアリング・ロール・コネクター(SRC)を製造し、ホンダをはじめとした日系の自動車メーカーに販売する。
「まず当社が全世界で40%のシェアを持っているSRCで事業基盤を確立し、そのあとまだ4%とシェアの低いワイヤーハーネス事業を展開して自動車部品ビジネスを拡大していきたい」(同社広報部)そうで、将来的には今後需要が伸びると予想されるインドなど西南アジア地区への販売も視野に入れている。