違反車を追跡中のパトカー、踏切事故

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12日午前、熊本県熊本市内にあるJR豊肥本線の踏切で、交通違反を行った容疑車両を追跡中のパトカーが遮断機作動後に進入し、遮断棹を破壊。これが約20秒後に通過した列車と接触する事故が起きた。

熊本県警・熊本東署によると、事故が起きたのは12日の午前11時20分ごろ。熊本市内の県道で、交通違反を行ったクルマを同署・地域課に所属する31歳の巡査部長が運転するパトカーが発見。停止命令に従わないため、ただちに追跡を開始した。

クルマはすでに警報機が鳴動を始めていた熊本市新大江3丁目付近にあるJR豊肥本線の踏切へ強引に進入。パトカーもこれに続こうとしたが降りてきた遮断棹に衝突。これが折れて線路内に飛びこんだ。

パトカーの警察官は列車非常停止装置を使おうとしたが間に合わず、約20秒後に下り普通列車(熊本発、肥後大津行き)が通過。遮断棹を下部に巻き込んで停止した。

列車への直接損傷は無かったが、安全確認ために一時運転が見合わされ、特急列車や普通列車など、上下合わせて4本に最大19分の遅れが出た。また、事故の影響で周辺の踏切も約30分間に渡って遮断機が作動したままの状態となり、一部では小規模な渋滞も発生した。

容疑車両はそのまま逃走したが、警察では「追跡時の安全確認を徹底させ、再発防止を図りたい」と話している。

《石田真一》

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