ケータイ盗難に注意…暗証番号解読機が出回る?

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静岡県警は13日、車上荒らしで盗んだ携帯電話の暗証番号を解読し、キャッシュカードやクレジットカードで現金の引き出しを行っていたとして、42歳の男を窃盗容疑で逮捕した。男が用いていた暗号解読機は第三者が自作したものとみられ、警察では入手経路などを厳しく追及している。

静岡県警・浜北署によると、窃盗容疑などで逮捕されたのは、兵庫県出身を自称する42歳の男。この男は静岡県など13都府県を渡り歩き、行く先々で車上荒らしを行っていたとみられている。移動には偽造プレートを装着した盗難車を使い、自作したピッキングツールを用いて主にパチンコ店やホームセンターの駐車場で犯行を重ねていた。

男は現金やカード類だけではなく、携帯電話機も一緒に盗むことを特徴としていた。男は携帯電話機の暗証番号解読機を有しており、コネクタに接続すると、自動的に「0000」から「9999」までを総当たりし、暗証番号を調べ出すようになっていた。こうして入手した暗証番号は銀行のキャッシュカードや、クレジットカードの暗証番号と合致していることが多く、男は不正に現金を引き出していた。車上荒らし犯罪を含む被害額は約1100万円とみられている。

暗証番号解読機について、男は「10万円で買った」と供述しているが、入手ルートについては完全に黙秘。機械にはキャリア各社用のコネクタがあり、数分間で暗証番号の解読を終えてしまう性能を持っていることを確認している。このような機械についてはキャリアはもちろん、電話機メーカーも「初めて聞いた」などと警察には回答しているようだ。

解読機自体は昨年春、男が浜松市内の駐車場に乗り捨てた盗難車の車内から回収されているが、当初は何に使う機械なのかわからず、捜査員の携帯電話を接続し、暗証番号が表示されたときには驚愕の声が上がったという。

《石田真一》

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