アニメキャラの衣装…期待族を送検

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佐賀県警は16日、特異な衣装を着用して暴走族を煽り立てたとして、15歳と16歳の少女をいわゆる「期待族」とみなし、佐賀県暴走族追放条例違反容疑で同日までに書類送検した。期待族を暴走族追放条例の対象としているのは全国で19府県だが、直接の暴力行為などをせずに書類送検に至るのは今回が初となる。

佐賀県警・佐賀署によると、佐賀県暴走族追放条例違反容疑で書類送検されたのは、佐賀市内に在住する15歳の少女と、久保田町内に在住する16歳の少女。この2人は今年4月24日の午前1時40分ごろ、佐賀市愛敬町付近の路上において、アニメのキャラクターを模した特異な衣装(全身タイプのパジャマとみられる)を着用し、集団暴走を行うバイクに対して声援を送ったり、手を振るなどして活動を煽り立てた疑いがもたれている。

2人が立っていた場所は県の暴走族追放条例で暴走行為の重点禁止区域に定められており、同地で暴走行為を煽ったギャラリー、いわゆる期待族についても摘発の対象となる。警察では事件当夜に暴走族だけではなく、約100人が集結していたギャラリーの撮影も行っていたが、この2人は群を抜いて目立っており、煽り立てる様子が直接確認できたという。

現場周辺では今年5月、期待族がパトカーを襲撃し、戦利品と称してナンバープレートを強奪する事件も発生。群集意識で暴走する期待族の方が暴走族よりもはるかに危険との指摘も出ていた。暴力行為を伴っていない、声援だけを送っていた人物に対して同条例を適用するのは全国と初となるが、警察では「今後も摘発を進めていきたい」としている。

《石田真一》

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