空港の制限区域、一般車両を進入させる

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19日朝、高知県南国市内の高知空港で、33歳の男性が運転する軽自動車が制限区域(空港敷地内)に誤って進入するトラブルが起きた。空港関係車両の後を追従するかたちで進入しており、この車両の運転手が後に続く男性のクルマも関係車両と誤認したことが原因とみられている。

国土交通省・高知空港事務所によると、このトラブルが起きたのは19日の午前8時ごろ。南国市久枝付近にある同空港の北東側ゲートから、33歳の男性が運転する軽自動車が空港の制限エリア内に進入。場内の周回道路を走行しているところを空港職員が発見し、消防庁舎の前で抑止した。

空港事務所がどのような経緯で進入したのかをこの男性から聴取したところ、男性は「道に迷っていた際、前方を走るクルマを発見し、このクルマに続いた」と証言。さらに調べを進めたところ、場外のガソリンスタンドで同じ時間帯に給油を行った空港関係車両が存在することがわかった。

この車両の運転手はゲートのカギを持っていたが、後方に続く男性のクルマを「自分と同じように給油しに行ったクルマだ」と誤認。男性のクルマを通した後に再びゲートを施錠したという。場内の走行を許可されたクルマは許可証を掲示しているが、車両の運転手は「ここに入ってくるクルマだから許可証はあって当然」と思いこんでいたらしく、チェックもしなかった。

空港の制限区域はテロ防止の観点から一般車両の通行が禁止されているが、今回のトラブルは単純な誤解の積み重ねによって生じている。空港事務所では事態を重く見て、関係車両の運転手に口頭で厳重注意。さらには当日中にこのトラブルを全国の空港事務所に連絡。再初防止の徹底を指示したという。

《石田真一》

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