大阪府警は24日、乗用車を購入する際にローンの審査が通らなかったことを理由として、他人の名義でクルマの登録を行っていたとして、大阪市浪速区内に在住する46歳の女性に対してクルマの販売を行った輸入車ディーラーを電磁的公正証書原本不実記録容疑で家宅捜索した。クルマを購入した女性や、他人名義で登録することを了承した営業スタッフの31歳男性にも事情聴取を行っており、容疑が固まり次第で逮捕する方針だ。
大阪府警・駐車対策課、同・西成署によると、電磁的公正証書原本不実記載容疑で家宅捜索を受けたのは、大阪市西成区内にある高級輸入車ディーラーの支店と、浪速区にある本店の2カ所。このディーラーの支店に営業スタッフとして勤務する31歳の男性は2001年12月、大阪市浪速区内に在住する46歳の女性から新車の発注を受けた。
しかし、この女性はローンの審査が通らなかったことから、知人である51歳の男性を名義人として登録。使用する車庫の場所もこの男性の居住地に近い場所として、各種の書類申請を行った疑いがもたれている。
今年5月、この女性の家族がスピード違反で摘発を受けた際、クルマの所有名義人となっていた男性の方に連絡が届き、事情聴取の過程で他人名義の登録と、いわゆる車庫飛ばしの容疑が発覚。車両の登録などに関し、ディーラーが深く関与していたことがわかった。警察では本来の所有者である女性とその家族、そして販売を担当した営業スタッフの3人からも事情を聞いており、容疑が固まり次第で逮捕する方針だ。