奈良県警は25日、約20年以上も無免許運転を恒常的に行っていたとして、53歳の男を道路交通法違反(無免許運転)の現行犯で逮捕した。男は容疑を大筋で認めており、「捕まるとは思わなかった」などと開き直る姿勢を見せている。
奈良県警・郡山署によると、道交法違反(無免許運転)で逮捕されたのは、天理市内で中古車販売業を営む53歳の男。この男は25日の午前10時10分ごろ、天理市石上町付近にある自身が経営する店の前にある市道で無免許運転を行った疑いがもたれている。
同署に対して「あの男は無免許運転を日常的に行っている」との情報が寄せられ、これ基に同署員が張り込みと職務質問を実施。この結果、男は免許を所持していないことをあっさりと認めたため、現行犯逮捕している。
男はこれまで一度も免許を取得しておらず、警察側にも免許を所持していたという記録は存在していなかった。だが、この男は中古車店を経営し、仕事で使うクルマはもちろん、自身も数台のクルマをこれまでに所有。日常的に運転を行っていた。
警察の調べに対し、男は容疑を大筋で認めるとともに「まさか見つかって捕まるとは思わなかった」などと話しているという。警察では「燈台下暗しというか、大胆不適というか…」と、あきれ気味の様子。中古車店の経営者が免許を持っていないなど、ベテラン捜査員も想像すらしていなかったようだ。