8月31日、岩手県前沢町内の町道で、軽自動車が路外に逸脱。道路左側の杉林に突っ込み、立ち木に激突する事故が起きた。この事故で後部座席に同乗していた2人が死亡、前席に座っていた運転者を含む2人が重傷を負った。
岩手県警・水沢署によると、事故が起きたのは8月31日の午前0時40分ごろ。前沢町生母付近の町道で、20歳の男性が運転する軽自動車が路外に逸脱。道路左側の杉林に突っ込み、立ち木数本に激突した。
軽自動車は回転しながら数本の木にぶつかって大破し、後部座席にシートベルト未着用の状態で同乗していたとみられる19歳と20歳の男性が頭を強打して間もなく死亡。運転していた男性と、助手席にシートベルト着用状態で同乗していた20歳の男性が肩や腰を打撲する重傷を負った。生存した2名の受傷については、シートベルトの拘束が原因とみられている。
現場は山間部を通る狭い道路で、運転していた男性は昨年秋に運転免許を取得したばかり。路面にはタイヤがスリップしたような痕跡が確認できることや、クルマの破損状況から、警察ではかなりの高速度で走行中にスリップし、減速動作ができないまま杉林に突入した可能性が高いとみている。