泥酔運転で善良な市民の命を奪った…懲役8年求刑

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泥酔状態でクルマを運転中、赤信号を無視して交差点に進入して2人が死亡するひき逃げ事件を起こしたとして、危険運転致死や道路交通法違反の罪に問われた30歳の男に対する論告求刑公判が2日、前橋地裁高崎支部で行われた。検察側は懲役8年を求刑している。

問題の事故は今年4月9日の午前3時40分ごろ発生した。群馬県高崎市田町付近の県道で、40歳の男性が運転する乗用車が青信号に従って交差点に進入したところ、赤信号を無視して進行してきたRVが右側面部に激突。乗用車はRVに弾き飛ばされるようにして電柱にも左側面から衝突して大破し、運転していた男性と助手席に同乗していた49歳の女性が全身強打で死亡した。

クルマはそのまま逃走したが、目撃情報から29歳(逮捕時)の男を逮捕。男は酒を大量に飲んで泥酔状態で、事故当時は「こんな時間帯にクルマは来ない」と信号手前から一気に加速。そのまま60km/hを超える速度で衝突していたことがわかった。

2日に開かれた論告求刑公判で検察側は、被告が泥酔状態で運転していたことや、事故現場となった交差点の約40mで赤信号に気づいたものの、そのまま加速していったことを改めて指摘。「善良な市民2人の命を奪った結果は極めて重大だ」として、裁判所に対して懲役8年の実刑を求めている。

《石田真一》

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